お一人様一冊まで
書名:造園学のリボンをつけた家
――田中啓介モダニズム作品全集
著者:田中啓介
校閲:善渡爾宗衛
資料協力:カトウジン
解説:沼田とり
表紙デザイン:夏目ふみ
判型:A5版・160頁
定価:6,000円
刊行:2017年3月11日
限定100部
まぼろしの「少年ダダイスト田中啓介」。
稲垣足穂の「バンダライの酒場」は、大正十四年五月発行『ゲエ・ギムギガム・フルルル・ギムゲム』 に掲載されました。その足穂の紹介で田中啓介は、「こはれた玩具の話」によってデビューし、大正の末から昭和の初期にかけて、彗星のように駈けぬけました。石野重道にも連なる田中啓介は、その掲載誌が『G・G・P・G』『文芸耽美』『クロネコ』『ドノゴトンカ』『狐市街』『MAVO』『戦車』『薔薇魔術学説』『影』『海の晩餐』など、どれも、超稀購モダニズム同人誌への執筆ばかりでしたので、作品の収集は絶望的だとされていました。今回、北園克衛研究家であるカトウジン氏の協力により、東都我刊我書房で、はじめて、詩・コント・小説・散文が集成されることになりました。解説は、稲垣穂足の研究家である沼田とり氏にお願いしました。極小部数での発刊となりますので、お買い逃しの なきよう、よろしくお願い申し上げます。