「女探偵ドーカス・デーン」ヒラヤマ探偵文庫12

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ヒラヤマ探偵文庫12
「女探偵ドーカス・デーン」

著者:ジョージ・シムズ
訳者:平山雄一
発行:ヒラヤマ探偵文庫
刊行:2021年5月
価格:2,800円


Dorcas Dene, Detective(F. V. Whie & Co, London, 1897)はエラリー・クイーンの「クイーンの定員」の第二二番に採用されており、クイーン曰く「イギリス最高の女性職業探偵」と評している。さらに同書は続編として、Dorcas Dene, Detective, Second Series(同、1898)が単行本として発行された。本書はこれら二冊の翻訳である。
 主人公ドーカス・デーンは変装を得意とする才能ある女優だったが、画家のポール・デーンと結婚して舞台を引退した。しかし夫が病気で失明し、彼女は働きに出ることを迫られる。隣に住んでいた老私立探偵の助言で探偵になった。女優時代の劇作家だったサクソンと再会し、彼がワトソン役を務める。彼女は盲目の夫、口やかましい母親、そして愛犬トッドルキンスの四人で推理をする。ドーカスのキャラクターは生き生きとしており、読者に好印象を与えるだろう。