「テリーの日本案内 大正3年版」ヒラヤマ探偵文庫EX07

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ヒラヤマ探偵文庫EX07
「テリーの日本案内 大正3年版」
訳者:平山雄一
発行:ヒラヤマ探偵文庫
価格:1,900円(税込)
販売開始:2024年5月19日

 本書は Terry`s Japanese Empire including Korea and Formosa, A Guidebook for Travellers (T. Philip Terry, Houghton Mifflin Company, 1914)の、日本旅行における一般的な情報の中から現代の読者の興味をそそりそうな部分を選んで翻訳したものです。大正時代の旅行ガイドブックは国内にも多数ありましたが、当時の人にとっては当たり前のことでも、現代人には予想もつかないこともたくさんあります。それは当時の外国人にとっても同じことで、そういう細かな点を丁寧に解説してくれているのが、われわれにとってまたとない情報になるでしょう。

 この本が出版された1914年は大正3年です。事態背景としては、海軍の大規模汚職事件であるシーメンス事件、東京駅開業、宝塚少女歌劇第一回公演、夏目漱石『こゝろ』連載開始、コナン・ドイル『恐怖の谷』連載開始、第一次世界大戦勃発、パナマ運河開通、雑誌『少年倶楽部』創刊といったことがありました。

 また『鬼滅の刃』(吾峠呼世晴)の時代設定を研究した泉国さんによると、物語がはじまったのはこの前年大正2年だそうです。
詳しくは https://kimetsu-i.com/jidaisettei-taisyou-nannnenn/