「ある刑事の冒険談」ヒラヤマ探偵文庫

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お一人様一冊まで
ヒラヤマ探偵文庫
「ある刑事の冒険談」
著者:ウォーターズ
訳者:平山雄一
発行元:ヒラヤマ探偵文庫
発行:2023年9月
判型:新書判 192p
価格:2,100円


本書は、Recollections of A Detective Police-Officer Second Series の全訳である。
ヒラヤマ探偵文庫既刊の『ある刑事の回想録』の続刊として、一八五九年にロンドンのW.Kent社版から出版された。
一部では、シャーロック・ホームズ・シリーズが、初めての同一主人公の連載読み切り短編探偵小説シリーズであり、そのおかげで人気を博すようになったとも言われているが、実際にはこのシリーズのように、すでに連載読み切り短編という形式は存在していた。しかもチェンバース・エジンバラ・ジャーナルはコナン・ドイルの生まれ故郷エジンバラで発行されていた雑誌なのだから、彼が子供の頃に手に取っていた可能性もある。 (もちろんコナン・ドイルは一八五九年生まれなので、もし読めたとしても古雑誌だったかもしれないが)。ただ毎月毎号掲載されたわけではない。もっともそれくらいしかホームズ・シリーズとの差はない。われわれが知らないだけであって、歴史は黙って繰り返されているのではないだろうか。